
君がくれたぬくもり
第14章 ヤキモチ
バイトはなかなか忙しかったが、西田さんがフォローしてくれたおかげで何とか初日を終えることができた。
「陽菜ちゃんお疲れ様。」
バイトが終わり、休憩室で休んでいると、西田さんがジュースをくれた。
「ありがとうございます。
あの、今日は迷惑かけてごめんなさい。明日からはもっと頑張ります!!」
「あはは(笑)
陽菜ちゃんは真面目だね?
もっと気軽に楽しくやっていいんだよ?」
西田さんはニコッと笑う。
さ、爽やかすぎる…
「家どこ?僕ももう上がりだから家まで送るよ。」
「そんな…悪いですよ!!」
陽菜は手をブンブンと振る。
「だーめ。こんな時間だよ?
女の子が一人で危ないから。」
西田さんに言われ外を見ると確かに暗い。
家から近いとはいえ、
それは数あるファミレスの中ではここが1番近いというわけで、ほんとに家に近いというわけではない。
徒歩で30分はかかる。
お言葉に甘えるべきなのか…
「じゃあ…」
