おまわりさんはドS
第3章 くされ縁?
杏奈は中学から同じ学校だった。
しかし、そこまで親しいわけでもなく、
ただのクラスメイトと言う感じだった。
少し病弱で、か弱い、細い体に、色素の薄い髪と、目と、肌が綺麗なヤツだ。
目鼻立ちは割りと整っていて、それなりに人気もあったとおもう。
そんなあいつを俺はきっと心のどこかで尊敬していたんだ。
俺にはあんな風に素直に全力で生きる事が出来なかった。昔から無駄な事だと思っていたから。
でも、杏奈は違った。素直で真面目でいつも全力で、暑苦しくない爽やかな力加減で、絶妙なヤツだった。
「あの日までは…な」
突然呟いた俺に、少し驚いた様子で
交番の前を昼休みのOLが横切る。
でもそんな事は気にならなかった。
交番の小さな入り口から入る風が心地よかった。
しかし、そこまで親しいわけでもなく、
ただのクラスメイトと言う感じだった。
少し病弱で、か弱い、細い体に、色素の薄い髪と、目と、肌が綺麗なヤツだ。
目鼻立ちは割りと整っていて、それなりに人気もあったとおもう。
そんなあいつを俺はきっと心のどこかで尊敬していたんだ。
俺にはあんな風に素直に全力で生きる事が出来なかった。昔から無駄な事だと思っていたから。
でも、杏奈は違った。素直で真面目でいつも全力で、暑苦しくない爽やかな力加減で、絶妙なヤツだった。
「あの日までは…な」
突然呟いた俺に、少し驚いた様子で
交番の前を昼休みのOLが横切る。
でもそんな事は気にならなかった。
交番の小さな入り口から入る風が心地よかった。