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夢叶う日まで

第2章 戸惑い

姿が見えなくなるまで見送ったあと、あたしは駅をあとにした。

のんびりと時間を潰していると、徐々に町が活気づいてくる。
チラホラとお店も開店しはじめていたので、買い物して帰ることにした。



「っか、買いすぎた…」

可愛い洋服に気をとられているうちに、いつの間にか紙袋が四つになってしまった。
時計を見ると、昼すぎになっていた。
やることも無いし、帰るか…
と電車の時刻表に目をやる。

「っと、」

携帯が震えたので、一旦荷物を置いてポケットを探る。
メールが来ていたので開くと、サトシからだった。

『無事に願書提出!』

思わず笑みが漏れて、にやける口許を押さえながら返信する。

『ご苦労、無事の帰還を祈る(笑)』
『はーい』

携帯をしまい、あたしは電車に乗るためにホームに向かった。

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