夢叶う日まで
第1章 集まった21人
土曜日、あたしは待ち合わせ場所に向かった。
「――あれ?」
そこには、サトシともう1人、講習のリーダー役の広瀬さんが来ていた。
サトシが広瀬さんの後ろで、悪い、とジェスチャーを送ってくる。
まぁ別に、あたしは構わないけどね。
あたしは笑顔で二人に駆け寄る。
「お待たせしました!」
「俺たちも今来たとこだよ」
広瀬さんはにっこりと笑った。
この人、めっちゃイイ人なんどけど、リーダーとしてはちょっと頼りない(笑)
ふざけてる子達や社会人にあるまじき行為を叱るのは専らあたしだ。
だからこそ「姉さん」なんて呼ばれてるんだろうけど。
もうむしろ、あたしは姉さん通り越してお母さんの気分だ。
「どこ行きましょうか」
「とりあえず市街行こうか」
広瀬さんが先頭を歩き出す。
申し訳無さそうな表情でサトシが隣に来た。
「わりぃ、ここら辺で楽しいとこありますか、って聞いたらさ。案内してやるって言われちゃって。断るのもあれだし」
そう言えば、集まっている21人の中で、この近くに住んでいるのは広瀬さんだけだっけ。
あたしはきにすんな、と小さく言っておいた。
「――あれ?」
そこには、サトシともう1人、講習のリーダー役の広瀬さんが来ていた。
サトシが広瀬さんの後ろで、悪い、とジェスチャーを送ってくる。
まぁ別に、あたしは構わないけどね。
あたしは笑顔で二人に駆け寄る。
「お待たせしました!」
「俺たちも今来たとこだよ」
広瀬さんはにっこりと笑った。
この人、めっちゃイイ人なんどけど、リーダーとしてはちょっと頼りない(笑)
ふざけてる子達や社会人にあるまじき行為を叱るのは専らあたしだ。
だからこそ「姉さん」なんて呼ばれてるんだろうけど。
もうむしろ、あたしは姉さん通り越してお母さんの気分だ。
「どこ行きましょうか」
「とりあえず市街行こうか」
広瀬さんが先頭を歩き出す。
申し訳無さそうな表情でサトシが隣に来た。
「わりぃ、ここら辺で楽しいとこありますか、って聞いたらさ。案内してやるって言われちゃって。断るのもあれだし」
そう言えば、集まっている21人の中で、この近くに住んでいるのは広瀬さんだけだっけ。
あたしはきにすんな、と小さく言っておいた。