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Sカレっ

第2章 瀬川 栄汰ってヤツ


~栄汰~

合宿か…

班を決めるのだるいな。

「ねぇ…瀬川くん??」

帰り際、集団の女子たちに話かけられた。

「合宿の班、私たちと同じ班にならない!?」

「………」

「入学式のときから、瀬川くんのことかっこいいなぁと思ってて」


集団のリーダー的な女が、俺の制服を掴み、いわゆる上目遣いというものを俺に向けた。


「だからぁ…」

その女の話を無視し、すぐ目の前の教室のドアを見た。

すると、足早に教室を出て行く、今朝ぶつかった女が目に止まった。

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