
Sカレっ
第6章 2日目
「じゃあ10時からA組の1斑からスタートな。みんなタイムも大事だけど、仲間と親睦を深めるのが、この合宿の肝なんだぞっ」
「原先生、格好いい!」
あらまぁ、すっかり仲の良いこと。
原チャンと中谷先生は怪しい大人の雰囲気を出し、他の引率の先生たちと宿に入っていった。
「……毎年恒例、この親睦合宿は引率の先生の親睦会でもあるんだ。まぁ、ただの飲み会みたいなもんだよ」
「え??」
瀬川が宿を見つめ、呆れた口調で説明をする。
「生徒が帰ってくる4時まで酒でも飲むんだろうな。……最悪だよ」
「…へぇ」
担任の原チャンさえ少し嫌な人に見えた。
中谷先生も。
先生たち、合宿っていう建て前で遊んでるんじゃん。
