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恋のかたち

第2章 期待

昨日同様、ざわつく教室に入り自分の席に座る

心配そうに走り寄ったのは昨日と同じ泉 愛だった

「おはよう~。身体もういいの?
今日、すごく可愛い~ね。何か合ったの~?」
くるんと巻いたツインテールを揺らした彼女に聞かれ

一瞬心臓が跳ねたが、平静を装って
答えた
「昨日は心配かけてごめんね!
夏バテみたい、夏休み目前!気分転換だよ」
弾んだ声で明るく努め、それからは他愛ない話で授業開始まで盛り上がった

昼休みになり、各々いつもの風景で昼食を取り出す

入学したてはそれこそ面食らったが、今では当たり前の光景になった

ある女生徒はシェフを前にバイキングさながらのフルコースを用意

ある男子生徒は何人かを連れ、校門に停めてある高級車に乗り込み
どこぞの高級料理店へ去っていく・・

優愛も料理長お手製重箱に華やかに彩られたお弁当を日々配達されているので、これにももうなれてきたが・・

泉 愛に至っては、お昼休みに突然専属執事が横につき、お皿に丁寧にフルコースが用意されていく・・・

この学院での当たり前の光景・・

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