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恋のかたち

第3章 赤面喫茶

決まった朝を過ごし、駅までを日傘を差して歩き、リップグロスすら塗らずにホームで電車をまつ

あの出来事はただの偶然・・

もうないと言い聞かせて日常に戻った。

いつもの定位置にドアからの景色を見ながら立った

発車を告げるアナウンス、閉まるドア

変わる景色・・・

期待なんてしてないはずだったのに、溜め息がもれた

そのためいきと同時に耳に何かが当たり、ぞくっとして背中がビクッとなる

驚いて後ろを見ると、あの時の再現のように唇を塞がれた

待ちわびていた事にお腹あたりに喜びに近い震えがおこった

くちゅっと厭らしい体液が混ざり合う音がする

ざらついた舌の感触にヌルヌルと潤った唇が優愛の唇に吸い付く

「んっ・・ふぅん」吐息に混じって声が洩れた

何だか凄く厭らしい気持ちになってきて下半身が疼くような感じがある

絡みあう舌はチュッと音を立てて離された

離れた顔を追うように振り返ろうとしたら壁に押しやられ、振り返ることをさせてもらえず、首筋に彼の唇を感じ、ゾクゾクとした快感に近いものが背中を通る

声が出そうになり、とっさに口を手で押さえた

下ろした髪は左に流され、項を露わにされ、舌で何度もなぞられぞくぞくする

その度小さな声が出てしまい、膝がガクガク震えた

太腿の間に彼の脚が入り込んできた

恐怖よりも、彼が次に起こす行動ばかりが気になる

制服の上から肩から撫でられ、後ろから優愛の胸の膨らみに両手が添えられた

ビクッと身体を震わせた優愛だが、寄せたりもどしたりの動作を繰り返される度

身体の奥からジンジンと熱いモノが溢れそうな感覚が湧いてきて身を委ねているようだった

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