
恋歌
第1章 それぞれの気持ち
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「・・・ん?お、奈々じゃーん★」
げっ
「・・・平助」
「!!!!お前、その顔どーした!!?」
心配そうに私の顔を覗き込む。
平助・・・優しいなぁ。
でもこの顔は見られたくなかったわ;
「おーぃ平助!お前近所の海でナンパかょー?www」
にやけながら近づいてくる翔也と蓮。
「ってお前奈々!?」
「どーしたょっっ!?」
はぁ。
「…ふられたの。」
「誰に!!!!」
なんか3人怒ってる。。。怖
「別れたの!…彼氏と」
「っはぁ~~~…お前彼氏いたのかよ・・・。」
「…だって平助にいう理由ないし・・・。」
平助が悲しそうな顔していった。
「お前~、幼馴染だろぉ~?言ってくれたっていーじゃん!
関係ねぇっていわれたらヘコむわぁ~」
そうか?
幼馴染関係なくね?
「ん、ごめん」
「なんで別れたんだよ。」
「・・・。」
理由いったら
笑われるかな。
カップルごっこかょ
っていわれんのかな。
「…。私は愛されてなかったみたい。 ・・・・ 」
理由を全部いったらほんの少しスッキリした。
「…お前。」
なんていわれんのかな・・・
はぁ。
「なんでそんなんと付き合ってたんだよ!!!」
「むかつく!!!」
「男の名前なんてんだ!ぶっつぶす!!!!」
「最低だなその男!」
・・・は????
「ちょっ、なんで3人が怒ってんの?!」
「なんでって・・。 つーかお前が泣く必要ねーょ。」
は?
「男がわりぃーんだょ!男が!」
・・・。
「奈々のことょり彼女がいいんなら付き合うなって話!!!」
「・・・うん。」
そんなこといわれるって思ってなかった・・・
あたしのかわりに怒ってくれるんだね。
平助と翔ちゃんと蓮は優しいよ。 最高に。
