やっぱり君が好き
第4章 嫉妬
「じゃあ、教室戻ろう?」
「うん!」
戻る途中ですれ違う人に睨まれたような気がした…
でも、なっちゃんが横にいて私は心強かった。
教室に戻ると光が話しかけてきた。
「冴島と一緒にいたって本当か??」
「…うん。」
「そっか…あいつのこと好きなわけじゃないよな?」
好き…?どうなんだろう。
朝手を握られた時はドキッとした。
だけど、久しぶりだったからかな…
再会したばかりで好きかどうかなんて分からない。
「うん。そんなんじゃないよ!幼なじみなの。奏とは…」
「だよな?!好きじゃないよな?みんなっ!聞いたか!みおと冴島はただの幼なじみなんだってよ!だから、みおには何もするなよ?」
すると、クラスの女子達は納得したように
「なぁんだ。そうだったんだ!良かったぁ~」
「朝からびっくりしちゃったぁ。」
ただの幼なじみ…。
そう、ただの…
私は自分に言い聞かせた。
やっぱり…私なんかお似合いじゃないよね。