
恋愛トラウマ。
第8章 過去。
席替えして、最初の授業。
あたしの嫌いな算数…。
うぇー…
ダメだ〜
ぜんっぜん分かんないよー(泣)
そんなとき、前の席からの視線を感じた。
顔をあげると、
「どした?わかんねーの?」
って前の人が聞いてきた。
あたしは、コクリと頷いた。
「えっとな、ここは、こーして…、、」
…
…!!
分かるっ!!
あ、そういえば、この人クラスでトップを争う優秀者だった。
「ありがとうっ!!」
意外にも、この人とすぐに打ち解けられた。
あたしは、翔也。向こうは、篠田って呼ぶようになった。
