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第2章 case1 【貴方ハ誰?】

「覗きでもなければ、願いを携えてきたわけではないと?」

「そういう噂は知ってるけど。そもそも何故貴方に願い事を言わないといけない訳!?」

キッと睨む。ひっぱたいてやりたい気持ちなのに、身体はまだ動かないし。理不尽すぎる。

「ならば、わたしと少し、遊ぼうか?」

は?

そう言うと、人差し指と親指で顎をつままれ、少し上を向かされる。

「口封じ、ぐらいはしないとね」

そう言うと、文字通り目の前の彼は口を塞いだ。自らの、唇を使って・・・。

そして甘い飴の様な何かが、いつのまにか口に転がったかと思うと・・・ゴクンッと飲み込んでしまい、

ようやく唇が・・・離れた。

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