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第15章 case6 【オ前ヲ貶メタイ】 4

その後、佐倉紗香お嬢様は、退学という措置をとったらしい。

宴は滞りなく終了し、その後も黒田生徒会長と年下の松浦君は、屋敷に頻繁に顔を出した。

つまり、頻繁にお嬢様を積極的に抱きに来ていた。

お嬢様自体に興味が無かった落合智明はあれから、学校では姿をたまに見るものの、屋敷では一切会わず、

本当に宴は気まぐれに参加したんだ・・・なんて思った。

そして、斎が3年に私も2年に進級して、時は6月。

お嬢様の身体は何時しか少し丸みを帯びていた。

「・・・やっぱりな」

とひとりご満悦の斎は、前に言った通りなら、誰の子を宿しているか解っている・・・らしい。

相変わらずの秘密主義なのか、相変わらず教えてはくれなかったけど、これに関してはいずれ解る事だから、静観するしかない、と考えていた。

的場君も口止めされているのか、はたまた本当に知らないのか「さぁ?」としか言わなかったし。

そして、来月は7月。
あの、的場君がクラスからいなくなった違和感を感じて、始まった怒涛の日々から、1年が経とうとしていた・・・。

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