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第21章 case9 【思惑乱レル妨害ノ手】 1

陽が落ち、部屋に色が消え、闇一色に落ち着くと、斎の顔すら識別できなくなっていた。

それでも、相変わらず私のナカを掻き回し続けている斎。流石に舌だけでは疲れたのか、手でナカを掻き回す動作も増えた。

「・・・ぁぁ・・ぁ・・・」

声が枯れ、喘ぐ声も絶え絶えで、いっそ狂った方が早い気がする。

「さ、頷け。俺には暗闇は関係ない。そして何もかもを差し出せ」

最初の要求は何だったかはもう解らないけど、繰り返す言葉は『頷いて、何もかもを差し出せ』の一点張りになっていた。

・・・何を差し出せば?という疑問を持つ余裕がないまま。

「ほら、早くしないと的場が来るぞ?早くしないとまた見られるぞ?」

なんていう脅しも時々入って。

見られるのが嫌というよりは、この状態から終わりを迎えたいという気持ちの方が強い。

だから、頷けばいい、筈、なんだけど、も、

どうしても、最後の一線を超えられない気がしていた。

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