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第4章 case2 【貴方ガ欲シイ】 2

気が付けば、屋敷のベッドの上で、隣にはいつも通り斎が眠っている。

・・・隣、というより横と表現した方が合ってるかな。もう抱き枕状態。前はここまで密着してなかった、と思う。

「ち、近い」

現実から目を反らす為、見える範囲で目を動かす。

窓の外は明るいのでどうやら朝らしい・・・と昨日のことを思い出して一気に赤面。

「何なの」

このままだとマズイので、とりあえず何度かもぞもぞと斎から逃れてベッドから逃れる。

斎を起こすことなく逃れられたようで、一安心。ほうっと思わずため息。

時計を見ると、5時半過ぎ。今度は支度の時間に余裕があることを自覚して再び胸を撫でおろして。

ベッドの方を振り返ると、斎は未だ眠っている。姿を見下ろした状態のまま・・・浮かんだのは、今までの事。

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