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夏、空。

第5章 黄色



優翔くんの口から放たれる言葉は、全てが新鮮で、透き通っている。

ちっとも濁りがない。

ただまっすぐ目を見つめて話す。


「1人で抱え込むなよ。」

私はいつも優翔くんに支えてもらってばかりだ。

私たちはその日、連絡先を交換して別れた。

家についたときは、アドレス帳に記された"菅原優翔"の文字を眺めていた。


初めての同級生とのメール。

なんだか緊張する。

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