一人ぼっちの姫
第11章 気持ち
いつもどうりの日常。
キルトと話し、窓から外を眺める。
あっという間に一週間が過ぎ、残り6日となっていた。
この部屋にいるのももう少しの間…
「キルト」
『はい』
「王女って、なんなんだろう」
『…そうですね。人の上に立ちながらも優越感に浸らず、国民を守り、良い国を作る人。だと、少なくとも私は思っています。』
「そう…」
「だとしたら私は…王女になって国を変えたいわ」
『そうですか』
「…この国は、上下関係が厳しいから、
立て直したいの。王族も、国民も関係のない、住みやすい国に」
『では、私はルイ様に協力いたします』
「でも、何をすればいいのか分からないの」
『それではルイ様、もっと強くならなくてはいけません。自信をお持ちください。
そうすればきっとルイ様に国民はついてきてくれるでしょう』
「ええ、そうね
キルト、応援しててね」
『…もちろんです。私は、ルイ様をずっと応援しています。いつか、この国が変わるときまで』
「絶対に変えて見せるわ。約束よ。だから、それまで、…私を見守っててね」
『ルイ様なら、必ずできますよ』
「ありがとう」