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一人ぼっちの姫

第11章 気持ち

~キルト~

隣でぐっすり眠っているルイ様。


愛しくて、離したくない。
それでも、引き留めることなんてできない。

あなたが、国を変えたいと思うのならば、

私は全力を屈して支えよう

私にできることなんて何もないのなら、そばから見守ればいい。


あなたの近くにいられるのなら、私は何でもしよう。


優しく、

美しいルイ様。


それでも、お別れは近づいている。

『ルイ様・・・』


これ以上ここにいると、理性が持たなくなりそうで、部屋を出ていこうとした。


「…キルト…」


『え、』

起こしてしまったのかと思い振り向くが、やっぱり寝ていた。

「キルト…行かないで…」


『クスッ)寝言か…』



ルイ様・・・



『私は、ずっとここにいますよ…』


そういって手を握ると、急に引っ張られた。

『え……ちょっ…』


ドサッ

ベットに倒れこむ形になってしまった。


「ん~…キルト…捕まえた~
むにゃむにゃ…」



前を見ると、ルイ様の顔がすごく近くに…

『っ//…ヤバイな…』


何とか理性を抑え、体制を整えて、手をつないだまま眠った。


だけど、なかなか眠りにはつけなかった。




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