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一人ぼっちの姫

第12章 結婚

―結婚式、城の上―

〈ザワザワ〉

国民『おい、誰だあの姫様…』
国民『初めて見るお方だな…』


…大丈夫。

自分に、自信を持つんだ。


ルイ「…静かに!!!」


〈シ-ン…〉


私の声とともに、国民の声が止む。


ルイ「私は、13年前にこの国から追放されたローサ王妃の娘。

この国の、王女になるものです!!」

そしてまた国民の声がうるさくなる。

国民『え…』
国民『ローサ様の…』
国民『一緒に追放されたんじゃなかったのか!?』
国民『この国にいたのか!?』


私は続けた、

ルイ「…私は、13年間、身を隠して生活してきました。

…私は、王女となり、この国をロート様とともに作り直したい。

だからっ………国民の皆さんも、私に力を貸してくださいっ!!!!!」





〈シン…〉










言った。





これでよかったんだよね?






キルト…






遠くから見つめるキルトは、少し悲しそうな顔をしたあと、とてもうれしそうに笑った。





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