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この手を離さないで

第11章 おかえりー!

女1「あの子達可愛くない?」

女2「チョー可愛いじゃん」

ちょっと街を歩いただけで、こんなに言われている、漣君。


私は可愛くないもん!

だってあの漣君が女装してるんだよ!!

…ん?

『あの漣君』ってまるで私が漣君の事好きみたいじゃん!


好きじゃな~い!!

嫌いじゃないけど…


ってツンデレかっ(笑)


漣「…急ごう、後野菜買うだけだし」

今日はいつものスーパーじゃなくて、ちょっと遠い所に来てるからね…

麻千架「早く行こうか」


漣君は〔可愛い〕って言葉に不慣れで恥ずかしがってる(笑)



結局、野菜はいつものスーパーで。



















麻千架「よし、全部買ったね!」

漣「疲れた…」

麻千架「だね。じゃ早く帰ろう」

漣「うん…」


2人で並んで帰る。

もう慣れた事なのに、1つだけ違う事…

それは…


漣「…麻千架、持つよ。」

麻千架「ありがとう…」

それはね、私がこんなに漣君にドキドキしてること…

何故…

どうして…


胸がモヤモヤするんだ…


漣「…麻千架?」

麻千架「っあ!なに?」

聞いてなかった…


麻千架、やっちゃいました(笑)

漣「だから、飯田さんも来るんでしょ…」

飯田さんって…?


ああ~友のことね!

苗字なんて、もう聞かなくなってたからな~

麻千架「来るよ!!ダメだった?」

何か漣君ってああいうタイプの女子嫌いそうだからな。

漣「…ダメじゃないよ。全然大丈夫…」

そっかぁ…

良かった!

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