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或空の群青

第1章 クリームソーダ







それから十年近く
経った今も、

お互い求めた時だけ
求めた分だけ
関係を持ち続けている。





―――これが私の秘密の一つ。





無事授業を終えて
学校から解放された私は、
部活にも行かずに
足早に家に帰った。



「ただいまー…」

平然を装って家に入る。
シーンとした部屋に
時計だけがコチコチと
硬い音をたてている。



私は明日触って貰えると
分かっているのに
我慢が出来なかった。


素早く自分の部屋に入り、
そっとベッドに倒れる。




そして―――

すぐにパンツの中に
手を滑らせた。



割れ目の奥から
ぬるついた液体を
すくいとると、
あの敏感な種に塗り付けた。





「んっ……ん、はぁ、」





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