
ギュッしてっ!
第2章 気持ち
勇輝「だあぁぁっー!!終わったぁ!会議、疲れたぁ。紘先輩まだいるかな?」
紘「そうだな、じゃぁ、それでいこう!」
会社員1「ありがとうございました。成瀬先輩に相談してよかったです。」
紘「そう、言ってくれると嬉しいよ。」
会社員1「じゃぁ、僕はこれで。失礼します。」
勇輝「紘せんぱいっ!あれっ?驚かないんですか?」
紘「さすがに2回もおんなじことされて驚きはしないよ。」
勇輝「えーーーっ!!!つまんない。」
紘「つまんないって… 。会議、終わったのか?お疲れ様。」
勇輝「ホントですよ。ちょー疲れた。だってみんな話し長いんだもん。」
紘「お前なぁ。誰もがお前みたいに手際よくはできないんだぞ。」
こいつは本当に手際がいい。
いわゆるエリートだ。
だが、それを感じさせないこの雰囲気とこの母性本能をくすぐる甘いルックスでよくもてる。
それすらも鈍感過ぎるせいか、みんな優しいなどと言って全くきずいていない。
勇輝「紘先輩!頑張った僕を誉めてくださいっ!」
この性格には悩まされる。
紘「あー、うん、よく頑張った。」
勇輝「なにその、棒読みは!本当に頑張ったんですからねっ!」
紘「わかった、わかった。」
あぁ、誰か助けてくれ。この天然ヤローの誘惑から。
