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ヤンキー守護レイ

第1章 黒木くん


ザァァー・


外は雨。
風邪をひきそうなほど寒いなか、
私は体育館の倉庫にいた。

「んっ…ううっ…ひっく…」

目からは、涙が溢れている。

ジィィー・


投げられていた鞄を取り、チャックを開ける。

そして、散らばっていた教科書、
ノートを一つずつ拾う。


そう、私は毎日、この倉庫で
『いじめ』を受けていた。

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