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いつもそこには、君がいて

第1章 1 月曜日


 タチバナハム・樋口中央営業所。

 この営業所に配属になって、来月2月でまる3年。

 予想通り、来月あたまでの異動の辞令がおりた。

 “せめてあと1年”と、残留の希望を出してはいたが、そうそう叶えられるものじゃない。

 わかってはいたけれど、自分に残されたここでの時間があまりに少ないことに、俺は正直焦ってるんだ。

 このまま、沙織さんに自分の気持ちを伝えずに異動したら、俺、絶対後悔する……

 このままじゃ、ダメなんだ。


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