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完熟の森

第9章 酔っ払い

目が覚めると良い匂いがした。


香ばしいベーコンの香りだ。


起き上がると雫はキッチンで調理中だった。


「おはよう」


爽やかな笑顔で雫は僕を見た。


おはよう?


えっ?朝かよっ!


「夕べはごめんね。酔っぱらっちゃってて。千晶君寝かせてくれたのね」


そうスラスラと話す雫はもう昨日の雫とは違ってた。


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