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完熟の森

第16章 別れと始まり

翌日の放課後、いつものように理音の部屋で過ごす。


僕はしばらく本を読んでいたが、理音は暇そうに爪を研いでいた。


「理音、風邪治った?」


僕は本を閉じ理音の髪を撫でながら聞いた。


「・・・うん」


それを聞いて理音の唇を塞いだ。


理音は僕の腕を掴み、受け入れた。


吐息があがると、理音は上目遣いで僕を見た。


「今日は縛って」


「いいよ」


僕は素早く理音を脱がし、解いたネクタイで理音の両手を上で縛った。

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