テキストサイズ

完熟の森

第16章 別れと始まり

僕の足は真っ直ぐ森へ向かう。


頭の中で雫が七輪の火を必死で起こしている姿だけを必死で想像した。


早く森へ行かなきゃ。


あの居心地の良い森へ。


僕が安らげる雫の元へ。


僕の足は自然と早まった。


ストーリーメニュー

TOPTOPへ