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完熟の森

第19章 可愛い大人

「千晶は可愛い。どうしてそんなに可愛いのかしら」


そう言って、僕の頬を両手で挟みジッと僕の顔をしげしげと眺める。


どこが可愛いんだ?


僕は小さな子供ではない。


でも僕は酔っ払い雫に付き合ってやる。


「どこが可愛いか分かった?」


「やっぱり可愛くない。格好いい」


そう言って、今度は僕の胸に顔を埋め甘えてくる。


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