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完熟の森

第20章 恋人 1

でも間違いなく雫は大切な存在だった。


「ああ、恋人がいる」


僕はそう答えた。


「うわっ、恋人ってなんかエロい言い方!キモいお兄ちゃん」


美梨は思いっきり引いていた。


でも本当の事だ。


まあいい、雫の事はゆっくり知っていこう。


「うるさいな。早く勉強しろ!」


「はーい」


美梨は口を膨らませながら、手を動かし始めた。


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