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完熟の森

第22章 雫の年

東京から戻ってから、僕達は少し変わった。


駅前のショッピングモールで買い物したり、映画を楽しんだり、外食もするようになった。


僕はいつも雫の手を握った。


人目に付かなきゃキスもした。


雫はその度に照れくさそうに笑うから、僕はその度に愛おしくて胸が苦しくなった。


僕は外の世界でも雫が存在してる事が嬉しかった。


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