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完熟の森

第28章 君を乗せて

「俺初めてノンカと外でヤった」


なんだよ…そんな事か…


期待した僕がいけなかった。


がっかりした僕に梶原はまだ話し続けた。


「それがさ、大川の川岸なんだけどさ。すげえんだ、蛍が」


蛍か…そんな時期だな。


「へえ」


「蛍に盛り上げられた」


なるほど。


「良かったな」


そう言ってやったら、満足そうな顔をした。


蛍か…


雫に見せてやったら喜ぶかな?


よし、僕も雫と行ってみよう。


別にする気はないけど。


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