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完熟の森

第42章 ハタチの僕

「父さん、今でもその人事、思い出す時ある?」


「まあ、たまにはな」


「その時、苦しくなる?」


「ちょっとはな」


「ふーん」


そういうもんなんだ。


僕はまだ雫が好きで好きで諦められない自分がいるのかと思った。


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