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完熟の森

第42章 ハタチの僕

「付き合ってみるかな…」


「おまえの好きにしろ」


父さんはそう言って残りのビールを一気に飲んだ。


それが凄く切なく見えた。


雫は今どうしてるんだろう。


結婚して子供育ているんだろうか?


見合いしたんだからそうだよな。


でも全然想像できなかった。


きっと心の何処かで信じたくないからだろう。


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