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完熟の森

第43章 ガールフレンド

「千晶、来月クリスマスだね」


「そうだな」


「一緒に過ごそうね」


「ああ、一緒にいよう」


ベッドに横になりながら、清花は満足そうに笑ってた。


僕は清花の隣に横たわり、天井をぼんやり眺めた。


クリスマスか…


あの日のクリスマスの夜は今でもよく覚えている。


あれからもう二年になるんだ。


去年はバイトをめいいっぱい入れて、クリスマスなんてなかった。


今年は一緒に過ごす人ができた。


でも、やっぱり18歳のクリスマスは一生特別なクリスマスになるだろう…




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