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完熟の森

第43章 ガールフレンド

胸が痛い…息が詰まる…


別れたのは清花なのに、僕を切なくさせるのは雫だった。


いっそ雫の記憶を消してくれたら、僕はどんなにか楽になれるだろう。


でも忘れたくなかった。


記憶の棚から雫を引き出して、あの日あの時笑っていた雫を思い出して、僕の中の雫を抱きしめた。


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