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完熟の森

第44章 充実

「新堂は?そういえばお前入学時片っ端から女振ったらしいな。まさか噂通り…」


長谷部は身を引いた。


「ちげえわ。馬鹿」


「俺は…二年の時ちょっとだけ彼女いたし」


「そうか」


「実に盛り上がらない恋愛だったけど」


僕は苦笑いした。


「足がどうこうって言った子?」


「いや、それ言ったのは高校ん時の彼女」


「大人っぽい子だったんだな」


「大人っぽいんじゃなくて、大人だったんだよ」


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