
あたしは誰のもの?
第13章 裏切りと幸せ
「はいはい、そろそろ恥ずかしいからやめてね」
千草がそう言った
「千草のばーか」
「・・はやく行かないと乗り遅れるよ?ばか千紗」
「え・・?うわッ!やばいじゃん!!じゃあ行って来ます」
「・・・行ってらっしゃい」
あたしはそう呟いた
空港に行くバスに乗るとすぐにバスは出発した
そして・・どんどん遠くなり
やがて見えなくなってしまった
「・・・なんかさ、すっごく呆気なくねーか?」
「うん・・・千紗ってバカだよね」
「ばかなのは昔からだろ」
3人が寂しそうに言っていた
それだけで、どれだけ千紗が大事だったかがわかる・・・
