あたしは誰のもの?
第15章 拒絶
「アハハ!あたしもまさか護身用だって習っていたのが役立つときがくるとは思わなかったよ」
「護身用?」
「そう!お父さんとお母さんがもしものときにやっておきなさい!てね」
確かにこの容姿じゃそう思うだろうな
「冷華の親ってどんな感じなんだ・・?」
「どんな感じか・・・・」
少し考えてみた・・
だけどよく思い出せない
「・・わかんない」
「わかんない?」
「うん・・あたしがまだ小さいときだもん、どっかに行ったの」
「・・そっか・・・」
でも決して酷い親ではない
可愛がってもらった記憶はかすかにあるから