
あたしは誰のもの?
第16章 溢れ出す想い
コール音が鳴る
「・・・・・・出て・・千紗さん」
『・・・・・・冷華・・・?』
ッ!!
何年ぶりに聞くのだろう・・
千紗さんの声・・・
「千紗、さんッ!」
『冷華ッ!』
なつかしくて、安心する声にあたしは涙が滲む
「・・・グスッ・・・千紗さん・・・・・・助けて・・・・ッ」
『どうしたの!?何が・・何があったの・・・?』
「・・・あたし・・・もうQUEENをやっていけない・・・」
『え・・・・・・・・・?』
「千草と琉星に・・・仲間だって思われていないの・・・・」
『・・・・・・・・』
「哉夜には・・・聞いてない・・・だって怖くて・・・聞けなかった・・・・・」
『・・・・そっか・・・・ねぇ・・冷華』
「・・・・・ん?」
『みんなが冷華のことを仲間だと思っていないていう本当の意味・・・わかる?』
本当の意味?
