あたしは誰のもの?
第16章 溢れ出す想い
「お、おい!まてよ、流架!俺らはそんなの・・聞いたことねーぞ?」
祥平が言った
俺だけが知らなかったわけではなかったのか
「・・・半分嘘だけどな」
「は?」
「雄汰が冷華ちゃん連れてきたときさ、見惚れてた
だってあんな女見たのはじめてだったから・・
でもさ、冷華ちゃんが雄汰に本気で恋してる、外見とかそんなんじゃない、雄汰をちゃんと見てるって
だから冷華ちゃんが傷つく前に雄汰から奪おうかなって思った
でもさ・・・」
流架は雄汰を見た
「お前自分じゃあ気づかなかった?
他の女と冷華ちゃんの扱いが違うってことに」
「・・どうゆう、こと?」
「お前・・・自分の隣だけに女を置いたか?
自分で女の家を調べたか?
理由はどうにしろ自分から女を誘ったか?
隼がキスしたとき・・・冷華ちゃんの口拭いたろ?あんなこと今までしたか?
ほんとに微妙な変化かもしれないけど・・・
それでもお前のなかではあのときから"特別"になってたんだよ」