あたしは誰のもの?
第17章 元GUEEN
あたしは哉夜と千草が帰ったあと学校の支度をしている
いや、まぁ・・・もう遅刻だろうけど
あたしはこのままの生活で無事卒業はできるのか
不安だ
ガチャ
玄関のドアを開ける
「よ」
「やっぱり」
琉星がいた
「やっぱりなんだよ」
「いや、別に?なんだかんだで一番常識があるのは琉星だなって」
一番常識なさそうな容姿をしているけど、
あたしの家に不法侵入はあまりしない
一番してくるのは千草、あいつだ
「?ま、いっか。んでさ、哉夜から聞いた?」
「あ、うん・・今さっきだけど」
「そ・・・まぁそうゆうこと」
「・・・ねぇひとつ聞いていい?」
「どうぞ?」
「・・・・・・・もしあたしがさ、誰も選ばない、って選択をしたらどうするの?」
「それがお前の正しい判断なら俺は納得する。いや、納得はちと違うか・・・」
?
それは・・・
「どうゆうこと?」
「それって俺らの実力不足だろ?」
「じ、実力不足?」
「そう・・・もう冷華は俺らの気持ちがわかってたんだ、だったら今まで以上に冷華に俺らの"愛"を教え込むしかねーだろ」
にやっと真っ黒い笑みを浮かべて琉星は言った
まるで千草みたいな真っ黒の笑みだった