片思い
第1章 片思い
キュキュッ
体育館シューズの擦れる音がする
どうやら純人だけ練習してるみたい
「早く帰りたい…」
重い扉を開けると
見たことない純人の横顔が見えた
逆光でシルエットっぽく見えて
ジャンプシュートをしていた
その真剣に取り組む姿を見て
「………かっこいい」
これしか言葉に出来なかった
ガコン!!!!
「あらぁ?!」
純人のシュートが外れた
「ぷっ!!」
「あ!!若菜じゃん!!」
どき!!
(ん??)
「何しに来たんだい??」
「プリント…渡しにきた」
「ぉお!!ありがとう!!!!」
どきどき…
(んん?!)
「さっきのジャンプシュート見てた??」
「う、うん…」
「ははw見事に外しちまった~ww」
どくん!!!!
あれ??
何か今の純人の笑顔…
かっこよかった…ような
顔見る度にどきどきする
あれ??