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おいしい関係

第21章 20

「周りの皆が、どんどん上達してくの見てるだけなんて悔しいよ‥‥!!
だから真田さん‥私に力を貸して下さいっ!!」



頭を下げ頼む由良を見て、俺は決めた。



「由良、お前の彼氏は誰だ?」

優しく由良に呼びかける。


「‥‥真田さん」

「で、俺の職業は?」

「料理人」

「そんな俺の彼女が、料理も出来ないなんて許さねーよ?」

「‥??」

「俺がじっくり教えてやるから‥‥覚悟しとけょ」

「‥!!‥‥はいっ」



今日一番の笑顔と共に、由良の元気な返事が店に響いた。

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