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おいしい関係

第23章 22

目の前には、乱れた呼吸を整えながら、潤んだ目で俺を見つめる由良の姿。


いつもと違いその目は俺への疑問をたたえていた。



ヤバい‥‥由良、俺のこと疑ってねーか?
確かにそれなりの事はしたけど‥



俺は、まだグッタリとしている由良に向かって


「じゃ、包丁持って切ってみて」

「えっ!?‥‥でも今‥力入らないょ」

「ふっ‥それで良いんだょ」


そう言うと、半ば強引に包丁を持たせる。

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