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おいしい関係

第10章 9

真田さんは少し驚いた顔をしたが、すぐに優しく微笑むとギュッと私の手を握り返してくれた。


手を繋いだまま、5分ほど歩くと真田さんの住むマンションに到着した。



鍵を開け、中に入る。

「おじゃましま‥‥‥真田さん?」

玄関の扉が閉まると同時に



私は、真田さんに抱きしめられていた。




「もう‥‥自分を抑えられそうにない」


頭の上で、真田さんの声が聞こえた。

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