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my song...

第1章 小夜曲-Serenade-






幼くて 擦れ違ってばかりで
だけど 本気で君が好きだった
そう気付いた時に
僕の隣に君はもう…




始めは ただ君の事が好きだった
初めての気持ちに戸惑ってて
それで 自分に必死になってて
知らぬ間に 沢山傷付けていた


どうしてだろう
後悔とかそんなのが
今更になって やっと
僕を苦しませるんだよ


幼くて 擦れ違ってばかりで
だけど 本気で君が好きだった
そう気付いた時に
僕の隣に君はもういない





そのうち 不安は消えていった
隣に居る君が当たり前になって
なのに 自分の事ばかりになって
気付いたら 何度も涙を見ていた

解っていたよ
君の存在の大きさ
今だって ずっと
変わってなんかないのに


幼くて 擦れ違ってばかりで
だけど 本気で君が好きだった
そう気付いた時に
僕の隣に君はもういない





―もしもあの時 僕が君に
放った言葉が無かったなら
今日も君は笑っていたの?


―もしもあの日 僕が僕に
ちゃんと素直になっていたら
最期の君は泣いていなかったの?





幼くて 擦れ違ってばかりで
だけど 本当に君が好きだった
そう気付いた時には
もう君はどこにもいない


もう二度と 君に触れられない
だって 想い出にしかいないから

君も こんなに苦しかったの?
独りきりの夜に泣いていたの?


僕の頬に伝う 温かい涙たち
伝えきれない 叶わない
そんな想いと共に溢れてく



―大好き




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