桃太郎の日記
第3章 8月17日
ある街に引っ越してきた家族がいました。その家族にはA君と言う男の子がいました。A君はなかなか他の子たちになじめなくていつも1人でした。ある日A君は散歩の途中、ある家の前を通りました。その家では同い年ぐらいの女の子と男の子が楽しそうに遊んでいました。A君は仲間に入りたかったのでその子たちに声をかけました。
A君「はじめまして!僕も仲間に入れてくれないかい?」
そう言うと、女の子が
女の子「いいよ。一緒に遊ぼう。」
と言いました。女の子が男の子に
女の子「何して遊ぶ?」
と聞きました。男の子は
男の子「あれやろうよ。」
と言いました。A君はあれってなんだろう?と、疑問に思い、男の子に聞きました。
A君「あれって何だい?」
男の子が答えました。
男の子「まず、見本を見せるね。」
そしたら、男の子は四枚のカードを女の子に見せました。犬,猫,カラス,カエル,の絵が描かれたカードでした。女の子はその中から「犬」のカードを選びました。すると、男の子は首輪とリードを女の子に付け始めました。そしてそのまま、女の子を引きずり始めました。女の子と男の子は楽しそうに笑っていました。そして、男の子がA君にカードを見せました。
男の子「さぁ、どれがいい?」
A君は、せっかく出来た遊び相手に嫌われたくない一方で「猫」のカードを選びました。