
平和のために
第6章 目覚め
「お前はこの先
疼貴と一緒にいても
絶対よくない
今日はたまたま俺が
教室にいったからよかったけど
次発作が起きたら
どうするんだよ!?」
「やめて!!
疼貴くんは大切な
クラスメートだから
そんな風に言わないで
それに未来に絶対なんて
言い切れないじゃない!!」
「…な、お前それ…」
と次の瞬間
拓哉に抱き締められた
「わかってよ、
わかってよ…
俺はお前が…お前が大切だから
危ない目に
遭って欲しくないんだよ
頼むから…」
「拓哉…」
「…」
「しばらく考えさせて
…欲しい」
「わかった、
いい返事待ってる」
拓哉は帰っていった
ハァァァァ
何かどっと疲れた
精気を吸い付くされた気分だ
とにかく帰ろう
