
平和のために
第6章 目覚め
意識が乗っ取られていく感覚…
…
『待ってください、タケ』
「…な…
姫様…なのか?」
『ふふっ、そうでもありますが
そうでもありません
正確にはです
ただ…タケ、
ずっと私を呼んでくれる日を
待っていました。
ありがとうございます』
「姫様!!
俺も…俺も、あなたに
ずっと会いたかった」
『タケ…聞いてください
まだ足枷を外すことは
不可能です。
先程はこの子が
ショク状態に陥り
力が勝手に
暴走していたのですが
記憶も完全に戻っていません
四神も揃っていません』
「こっちも色々調べた結果
だいたい四神と四魔の事は
把握できてる
でもあともう一人なんだ…」
『そうですね、四魔が来る前に
その一人が揃わないと…
ダメですね
…ところで保健室の話は
聞いておられましたか?』
「…ああ」
『じゃあもうすべき事は
わかっていますね?』
「…」
『ふふっ
ではタケしばらく
さらばです』
