平和のために
第11章 文化祭前
ああ…夢で泣いちゃったから
目がパンパンだよー
しかも今朝も会議あるから
直す時間無いし
困ったけどどうせ
お化けメイクしちゃえば
隠れるからそのまま登校
とは思ったけど…
校門で翔太にバレた
「…お前まぶた
二倍くらいになってるぞ
また…泣いたのか?」
「あの寂しいとかじゃなくて
夢を見たの!!
儚い夢…それで」
多分翔太は
私が寂しくて
泣いてた頃の事を
思い出したんだと思う
「夢…?」
「うん…
全てがね、
崩れていく夢だったの
怖いと言うより儚い夢…」
「…
そっか
あ、そうだ
これやるよ」
そう言って翔太が出したのは
綺麗なネックレス